「いい会社」に関する最も重要な世界的知識人といえば『ビジョナリー・カンパニー』シリーズの著者、ジム・コリンズだろう。ステークホルダー資本主義など、企業を巡る環境が変化するなか、これからの「偉大な企業」についてどのように考えているか、聞いた。 「偉大な企業」のすべてを知り尽くしている専門家といえば、この人、ジム・コリンズ(65)だ。日本でも長く読み継がれている『ビジョナリー・カンパニー』シリーズ(日経BP)の著者である。 目下、7年の研究を基に次作を執筆中だが、全著作のなかで「最大の大作」になるという。テーマは、ずばり「ビジョナリーな人生」。研究対象を企業から、傑出した人物にシフトさせた。「新シリーズが始まるかもしれない」と、彼は声を弾ませる。 生涯を通して執筆し続けたピーター・ドラッカーを自らになぞらえ、「65歳は、まだキャリア中盤だ」と、未来を見据える。永続する偉大な企業さながらに、コリ
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