夏になっても収束の目処が立たないコロナとの共生時代。安全と経済の波を乗りこなしながら、これからどんな働き方が求められるのだろうのか。何を大切にして働いていけばいいのだろうか。ぼくは「一緒懸命」の時代になると思っている。一所懸命でもなければ、一生懸命でもない。離れていようとも、他者と共に働くことが、最大の武器であり、最高の喜びになる時代だ。 改めて、命を張って頑張るという「一生懸命」という言葉の語源が「一所懸命」であることは言うまでもない。中世において、武士や身分の高い者らが受け継いだ領地・土地を守るために命を張ったことから「一所懸命」と呼ばれていたが、近代になって一生という自分の人生時間を尽くし命を張ることを「一生懸命」と呼ぶように変化した。つまり、近代化によって「自分の命=土地(空間)」から「自分の命=時間」へと生命価値の大きな読み換えがなされたと言えるかもしれない。 そして、今やどうだ