神奈川県を中心に地域の人々に親しまれている老舗書店・有隣堂。そのYouTubeチャンネル『有隣堂しか知らない世界』が話題を呼び、いまや登録者数20万人を超える人気チャンネルにまで成長した。(2023年4月4日時点) お喋りなミミズクのキャラクター「R.B.ブッコロー」が、有隣堂の書店員やバイヤー、時には有名作家を相手にずばずばと鋭いツッコミを入れる姿は、企業チャンネルらしからぬ自由さで、一度観たらやみつきになること請け合いだ。 今回は、『有隣堂しか知らない世界』の仕掛け人である、プロデューサー兼ディレクターのハヤシユタカ氏に、企業チャンネルとして異例の成功を収めた理由や、“面白い動画”の定義について聞いた。 『マツコの知らない世界』のような“素直さ”をチャンネルのキモに ――ハヤシさんが有隣堂のYouTubeチャンネルに携わるようになった経緯を教えてください。 ハヤシユタカ(以下、ハヤシ)