進化する個人の働き方、変革を続ける企業、変化する個人と組織の関係性、この3者の交差点は、いまどこにあるだろうか。 4月24日発売のForbes JAPAN6月号では「新しい働き方・組織」論を特集。ビジネスとは異なる分野の専門家たちの取り組みや哲学から見えてくる、新しい時代の組織や働き方とは──。 スペインのビルバオ・グッゲンハイム美術館でキュレーターを務めるマヌエル・シラウキ氏に聞いた。 谷本有香(以下、谷本):その独創的なフォルムで世界中の人たちを魅了する、ビルバオ・グッゲンハイム美術館。特徴は? マヌエル・シラウキ(以下、シラウキ):美術館の存在は、ビルバオという地域を変革させるきっかけとなった役割を担っているということから、立ち上げ当時から世界的に認知されています。さらに、地域経済や文化の発展、そして、ビルバオという街のアイデンティティに変化をもたらしただけではなく、美術館のあり方に