街歩きとラジオ番組を同時に楽しめる体験型ラジオアプリ「EAR WE GO!」。音声ARという、音声で現実世界を拡張するデジタル技術を活用し、ラジオ番組パーソナリティが東京・日本橋の街を歩きながら収録した音声をリスナーの位置情報に応じて自動再生するサービスです。 このアプリの特徴は、まさにパーソナリティが隣にいるような感覚で、一緒に街歩きを楽しめること。2023年5月には、「EAR WE GO!」の先行体験イベントも実施され、多くの反響を呼びました。 今回は、本イベントをプロデュースした株式会社バスキュール・佐々木大輔さんに、実証実験の内容や反応、音声ARの今後の可能性などについて伺いました。担当はメディア環境研究所の森永上席研究員です。 そもそも音声ARとは? 佐々木大輔さん(以下、佐々木):音声ARは、利用者の位置情報や属性を元に音声を出し分けるデジタル技術です。ユーザーが持っているスマ