お盆に墓参りをする女性。Photo by Buddhika Weerasinghe/Getty Images interview & text by Saki Kudo/Sayu Hayashida 筒井淳也|Junya Tsutsui 1970年福岡県生まれ。一橋大学社会学部卒。同大学大学院社会学研究科博士課程後期課程満期退学。博士(社会学)。現在、立命館大学産業社会学部教授。専門は家族社会学、計量社会学。著書に、『仕事と家族』(中公新書)、『結婚と家族のこれから』(光文社新書)、『社会を知るためには』(ちくまプリマー新書)、『数字のセンスをみがく』(光文社新書)など。 共同墓と匿名性 ──筒井先生は家と労働の研究がご専門ですが、近年は「墓」にご関心があるとうかがっています。どのような問題意識をおもちなのでしょうか。 半世紀ぐらい前の家族といまの家族では状況が異なっていますよね。各々の人