外国にルーツを持つ子どもたちの多い町 神奈川県愛甲郡愛川町は、外国人比率の高さで神奈川県トップとなっている。愛川町の人口は3万9570人(2023年4月1日現在)で、そのうち外国人住民が3220人を占めている。つまり、「12人に1人が外国人」の町なのだ。 外国人が多い理由は、近くの内陸工業団地にある。旧日本軍の相模陸軍飛行場だった土地は戦後に開拓農地となったが、工業団地造成の機運が高まり、1966年に土地造成事業が完了した。 以後、多くの企業が進出している。それに伴う労働力として外国人が頼りにされ、愛川町でも外国人の住民が増えてきたのだ。新型コロナウイルス感染症の影響で外国人の流入は鈍化していたが、規制が緩和される中で、また増加傾向にあるという。 そうなると当然、町内の小中学校では「外国にルーツを持つ子どもたち」が多い状態となっている。日本語のわからない子どもたち、生活文化が日本人とは違う