本記事は、グッドデザイン賞2021 フォーカス・イシューと連動しており、双方のサイトへ掲載されています。 デザインとはなにか──これほど回答が一意に定まらない問いもそうないだろう。 単なる「意匠」を意味する時代はとうに過ぎた。サービス開発や組織づくり、あるいは経営も、もはやデザインの対象としては一般的だ。さまざまな領域においてその力が求められるようになったデザインは、これから社会においてどのような役割を担っていくのか? 「デザインを『社会のあるべき姿を提示するもの』へ変えていかなければならない」──そう答えたのは、グッドデザイン賞の審査委員長・安次富隆と副委員長・齋藤精一。2021年度のグッドデザイン賞二次審査会の真っ最中のことだ。 二人は、「社会のあるべき姿を提示する」役割を負わせるカギに、「デザインが今向き合うべき重要な領域」を定めたフォーカス・イシューを挙げる。グッドデザイン賞、そし