電子書籍の台頭で、全米第2位の書店チェーンだったボーダーズが破綻したのは2011年のこと。その後も米最大手バーンズ&ノーブルが店舗の減少を発表するなど、近年アメリカではリアル書店や印刷本の事業規模の縮小が目立っていた。それがコロナ禍の22年ごろから、今度はリアル書店の新規オープンの話題をたびたび耳にするようになった。 【画像】アメリカの書店の漫画コーナー。ドラゴンボールなど日本の漫画も並ぶ 今年に入り、バーンズ&ノーブルは全米各地に30店舗を新規オープンする計画を発表した。また、ニューヨークの観光名所「ロックフェラーセンター」やブリックリンのモールには、独立系書店「マクナリー・ジャクソン」の新店が次々にオープンし、地元で大きな話題となっている。 リアル書店の需要は、コロナ禍でのアニメや漫画文化の盛り上がりなどが起因しているようだ。それに伴い、「若者の(紙の)本への回帰」が顕著だ。 書籍の売