DTPやデザインに関わる人なら、世界中の誰もが知っている株式会社モリサワ。とくに国内では、「モリサワフォント」などを提供するデファクトスタンダードのフォントベンダーとして圧倒的な存在感を示し、文字を通じて社会に貢献してきた。 2024年に創立100周年を迎える同社。大きな節目に向けて「文字の可能性を探求する」というミッションを掲げている。そのキーマンが、株式会社ZeBrandの CEO、菊池諒氏だ。 ZeBrandはモリサワ発のスタートアップ。菊池氏はもともとモリサワのイントレプレナー(社内起業家)として新規事業を推進し、フォントと並ぶ事業の柱をつくろうと奮闘してきた。2019年にはモリサワからスピンオフ。本社から離れ、自由な立場を生かして順調に事業を拡大している。 スタート時からニューヨークを主戦場とし、世界的なイノベーションを起こそうとしている菊池氏。グローバルで戦うためのビジョンと心