映画やテレビの普及が、遠い世界の出来事を“見えるもの”にようにしたように、インターネットにおけるソーシャルメディアの普及は、それらをさらに身近に見えるものにし、関与できるようにした。そしてそれは、2021年2月に発生したミャンマー国軍によるクーデターに対するプロテスターたちの闘い方も変えている。ソーシャルメディア上で拡散される「アートピース」が、彼らの新たな“武器”だ。 クーデター発生後、ミャンマー国内のみならず、世界のさまざまな場所で人々はインターネットを介して抗議の意思を、「アートピース」とともに発信しはじめた。自身で作ったものであろうと、だれかが作ったものであろうと関係なくシェアされ拡散され、大きなムーブメントに繋がり、世界中に新たな連携を生みだしている。 いち早く動きだし、10日間で6,000人を集め、迅速に“目に移すこと”“連帯すること”をすすめてきた、運動の原動力となるアートコ