SDGs達成のためのヒントをさまざまな識者に伺う、本連載。今回のゲストは、環境省・国立公園利用推進室 室長の岡野隆宏氏です。 現在、日本には34の国立公園があります。 みなさんは、国立公園は何のためにあるか、ご存じですか? 「国立公園は、自然をベースに社会や経済が成り立っていることを実感できる場所」という岡野氏。インタビューでは、生物多様性や地域社会・経済と国立公園の関わりについてお話を伺いました。 国立公園のレンジャーとして阿蘇くじゅう国立公園、西表(いりおもて)国立公園(現・西表石垣国立公園)で現地勤務を経験。現在は、環境省 自然環境局 国立公園課 国立公園利用推進室 室長を務める岡野隆宏氏。 国立公園には、原生的な自然と人々の営みが息づいている ──「国立公園」という言葉は聞いたことがあっても、どのような場所なのか知らない方は多いと思います。まず、「国立公園」の選定の基準や目的を教え