「正直、ロシアには帰りたくない・・・」 東南アジア・タイのリゾート地、プーケットで休暇を過ごすロシア人観光客が漏らしたことばです。 プーケットの海岸を歩くと、あちこちからロシア語が聞こえてきます。 家族連れなどで日光浴や食事を楽しむロシア人観光客。 ウクライナへの軍事侵攻で「戦時中」の国からなぜこんなに来ているのかと不思議に感じるほどです。 ロシアからの直行便が続々と到着し、ロシア人観光客が殺到するタイで今、何が起きているのかー。 現地を取材しました。 (アジア総局記者 鈴木陽平) 続々と到着するロシアからの直行便 タイを代表するリゾート地、プーケットの国際空港に続々と到着するのは、ロシア最大の航空会社アエロフロートの直行便です。 軍事侵攻を受けて、欧米各国や日本はロシアとの直行便を停止し、観光客の行き来は今も制限されています。 しかし、タイでは去年10月にロシアとを結ぶ直行便が再開され、