個人クリエイターのコンテンツを購入する行為が当たり前になってきた。 文章やイラストの投稿プラットフォーム「note(ノート)」は、月間アクティブユーザー4066万人を数え、有料購読をするユーザーの月間平均支払額は2650円。年間の流通総額は、84億円を超えている。 note(当時はピースオブケイク)が創業したのは2011年。前年に日経電子版がサービスを開始したばかりで、インターネット上でお金を払って情報を得るという消費行動は浸透していなかった。 10年余りで、新しい当たり前を作ったnoteが12月21日、東証グロース市場に上場した。代表取締役CEOの加藤貞顕(かとう・さだあき)に、 1. 創業まで 2. 創業3年まで 3. IPOまで この3つの期間におけるターニングポイントとその際の意思決定について聞いた。 ターニングポイント1 「それなら加藤くんがやりなよ」 加藤は長らく「起業なんて考