女優、長澤まさみ(25)の主演予定だったテレビドラマをめぐり、原作の許諾契約を一方的に解除され、制作中止を余儀なくされたとして、NHKが21日、出版元の講談社を相手取り、すでに支出した制作費など約5980万円の損害賠償を求める訴えを東京地裁に起こした。原作者が脚本の内容に同意しなかったことが発端。制作、放送ともに白紙に戻り、長澤はじめ出演者、スタッフのショックは大きいという。(サンケイスポーツ) ドラマ化を予定していたのはミステリー作家、辻村深月(みづき)さん(32)の小説「ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。」(2009年出版)。辻村さんの出身地・山梨県を舞台に、母と娘の確執などを描いた作品で、直木賞候補にも選ばれている。長澤は娘役で主演するはずだった。 訴状や関係者の話を総合すると、NHKは今年5月から、BSプレミアムの日曜午後10時枠で計4回の連続ドラマとして放送することを企画。昨年11月に講談