トヨタ自動車は、残業時間に関係なく毎月45時間分の残業代を支給する新制度を導入する方針だ。主に30代の総合職が対象で、従来の裁量労働制と違い、実際の残業が45時間を超えれば残業代を追加支給するのが特徴。一定額以上の残業代を保証しながら社員に効率の良い働き方を促し、生産性を高める狙いがある。 既に労働組合に新制度案を提示しており、12月の導入を目指す。また、トヨタは総合職で導入済みの在宅勤務制度について、育児や介護を行う一般職の社員にも対象を広げることを決定。12月から適用する。 一定額以上の残業代を保証する新制度は、事務や研究開発に携わる係長級の約7800人が対象。社員が適用を申請し、会社が認めれば、45時間分の残業代(月17万円)を一括支給する。実際の残業が45時間を超えれば残業代を追加支給し、残業の上限は従来通り月80時間にする。過重労働を防ぐ仕組みも設け、夏休みや年末年始以外の平日に