①折伏のあり方 折伏は、相手を不幸から救う慈悲の行為です。 『曽谷殿御返事』に「謗法を責めずして成仏を願はヾ、火の中に水を求め、水の中に火を尋ぬるが如くなるべし。はかなしはかなし。何に法華経を信じ給ふとも、謗法あらば必ず地獄にをつべし。」と仰せのように、相手の邪義謗法を破折しなければ相手を救うことはできません。ゆえに折伏する時は、相手の仏性と人格を尊重する精神に立つとともに、その謗法は徹底して折伏しなければなりません。 すなわち折伏においては、相手の心から謗法への執着を取り除くことが大切であり、きちんとした謗法破折をせずに、安易に御本尊を下付したり、御授戒・勧誡することは、折伏の功徳を成ぜず、本人も信仰の功徳を得ることができません。むしろ逆に、退転につながる謗法容認や、御本尊返納の不敬につながる恐れもあるので、充分にご注意ください。 ②謗法払い 折伏が成就したならば、直ちに謗法払いを行って