北京小米科技(シャオミ)などの中国メーカーに押され、コア(中核)事業と位置づけているスマートフォン(スマホ)事業で苦戦が続くソニー。年間出荷台数の見通しを2度にわたって下方修正した昨年は、スマホ事業を担当する社長が交代するなど経営体制を一新し戦略の変更も余儀なくされた。米ラスベガスで開催中の国際家電見本市「コンシューマー・エレクトロニクス・ショー(CES)」に参加した平井一夫最高経営責任者(CEO)は「エクスペリアの目指す方向性は変わらない」とするが、敵は中国メーカーだけでない。昨年まで自分自身が育てた「VAIO(バイオ)」ブランドが国内スマホ市場の強力なライバルとなりそうだ。