安価な装置を使って英銀行Barclays Bankのコンピュータを乗っ取った犯罪集団が、次の標的にしたのはスペインの銀行Banko Santanderの英現地法人であるSantander UKだった。 Santander UKに対する攻撃は未然に阻止されたが、Barclays BankではKVM(キーボード、ビデオ、マウス)スイッチを使って同銀行のコンピュータを遠隔操作し、口座から現金を送金する手口で130万ポンドが盗まれた。 KVMは市販されており、ユーザーが1台のキーボードとビデオモニターおよびマウスで複数のコンピュータを操れる設計になっている。 いずれのケースとも、ITメンテナンス担当エンジニアを装った人物によって、銀行のコンピュータにこの装置が取り付けられていた。 関連記事 「稼げる金額は無限」――金融市場がサイバー犯罪に狙われる iPhone盗聴も可能か、セキュリティ研究者が示し