昨晩、妻にものすごい剣幕で怒鳴られた。何事かと思えば、俺の青春時代のバイブル、松本零士「男おいどん」を手にしている。 その後しばらく続いた妻の説教をまとめておく。 - 初めて読んだけどこんな酷い本はない。主人公は不器用で要領が悪く、社会とうまく付き合うことができない、だけど馬鹿正直で、世間の中で自分だけが真っ直ぐに生きていると思い込んでいる。これはあなた自身だ。 こんなものをバイブルとしているメンタリティに大いに問題がある。現代社会で生きるうえで、確実に「負け犬」に繋がる思想だ。 こんな本は家に置いておくことすら許されない。即刻捨てなさい。捨てない場合は私が家を出て行く。 どうしても読みたいと言うのなら、社会的に成功した後に買いなおせばいい。 - まあこれはこれで正論なのだけれど。思い出の詰まった大切な本を捨てろと言われて、とてもショックを受けた。買いなおせばいいとか、そういう問題ではない