【ワシントン=黒瀬悦成】ギブス米大統領報道官は20日、中国の胡錦濤国家主席が19日の米中首脳会談後の共同記者会見で、「中国は人権問題に一層取り組む必要がある」と述べたことに関し、「人権状況を改善する必要性を率直に認めた中国首脳はいなかった」とし、「高く評価する」と語った。 胡主席は、人権問題に関する米記者からの質問に最初は答えず、「通訳の問題で質問が聞こえなかった」と釈明。米メディアの間では「質問を黙殺しようとした」との観測が支配的だ。 報道官は、「大切なのは、胡主席が(人権状況)改善の必要性を世界に表明したことだ」と強調し、「我々は、発言が実行に移されるかどうか、注視していく」と語った。