トゥキュディデス(紀元前460年頃 - 紀元前395年)の胸像 トゥキュディデスの罠(トゥキュディデスのわな、英: Thucydides Trap)[注 1]は、米国の政治科学者グレアム・アリソンによる国際政治学上の用語で、新興国が既存の大国の地域的ないし国際的な覇権の地位を脅かそうとする際に、必然的に戦争に陥ってしまう傾向があるという主張を説明するものである[2]。この用語は2015年に爆発的に普及し、主に米中関係を分析する際に取り上げられることが多い[3]。 アリソンはハーバード大学ベルファー科学・国際問題研究所(英語版)で研究を率い、新興国と既存の覇権国が衝突した歴史上の16の事例のうち、12の事例が戦争に至ったということを突き止め、この主張を擁護した[4]。しかしながら、この研究は相当の批判を受けており、トゥキュディデスの罠という概念の価値を巡っては、特に米中間の潜在的な軍事衝突可

