サッカー日本代表がワールドカップ(W杯)出場を決めた4日夜、東京・渋谷駅前のスクランブル交差点で歓喜にわく数千人の若者を軽妙な語り口でさばいた警察官に「DJポリス」の名が付いた。インターネット上などで評判になっている。 この警察官は警視庁第9機動隊の20歳代の男性隊員。宮城県出身の独身で、剣道四段。昨年9月から花火大会や初詣などで、群衆をマイクで誘導する広報係になった。勤務後も数時間の練習を積む努力家で、今年1月にはアナウンス技術の庁内競技会で優勝した逸材だ。 指揮官車の上でマイクを握ったのは、4日の試合終了直後。続々と集まる青色ユニホームの若者に「皆さんは12番目の選手。日本代表のようなチームワークでゆっくり進んでください。けがをしては、W杯出場も後味の悪いものになってしまいます」と呼びかけた。 赤信号に切り替わると、「車を通してください。ドライバーにもサポーターはいます。日本代表はフェ