近い将来、座って仕事をすることが時代遅れになるかもしれない。グーグルやフェイスブックなど、アメリカのシリコンバレーにある企業では、数年前から立って仕事ができるスタンディング・デスクの導入が進んでいる。社員自ら希望するケースが増え、ヘッドハンティングの際に、スタンディング・デスクを雇用条件に挙げる人もいるという。今後、立ち姿勢によるワークスタイルが世界のスタンダードになっていくのか。その変化の波は、すでに日本でも起きている。 オフィス家具で国内トップクラスのシェアがある岡村製作所が、立ち姿勢でも仕事ができる上下昇降デスク「Swift(スウィフト)」を発売したのは2015年1月。当時、日本国内で上下昇降デスク販売するのは岡村製作所だけで、発売開始直後から、カナダに本拠地を置くマニュライフのグループ企業、マニュライフ生命保険の日本本社から1千台以上、楽天から約1万3千台の大口注文が続いた。両社と