2010年頃?から良く見かけるようになった「ポリネシアンセックス」という言葉について、語源が気になっていたので調べた。 要点;「ポリネシアンセックス」は擬似科学に根ざして提唱されており、本当にポリネシアの風習であるかも眉唾なうえ、現在広まっているものは伝言ゲーム的に改変されている。 1949年 擬似科学と光る体 全ての根源である本『Sex Perfection and Marital Happiness(1949)』について解説する。 著者ルドルフ・フォン・ウルバン(1879〜1964)は、同書の第5章で、「あるカップルがセックス後に立ち上がって触れ合うと、2人の間に光(スパーク)が発生した」という事例を紹介している。 更にウルバンは、その当事者から聞いたという「スパークが発生した際の条件」(参照:図1)を記している。 図1 (『Sex Perfection and Marital Hap