猫を殺す仕事 現代寓話 作者:小島アジコAmazon text <<2Page>> 塚原さんさあ いつもお昼 ひとりじゃん? よかったらさうちらと 一緒にお弁当食べない? え?……わたしは…… ちょっと待って うぜーなあ 早く答えろよ こっちは委員長だから 仕方なく声かけて やってんだよ<<3Page>> 私は人の心の 声が聞こえる ……ような 気がする というのも実際に相手の 思ってることを そのまま伝えたとしても はぐらかされたりして それが本当かは確認 できないからだ いやだな… 気分悪い… 偽善者って 一番嫌い この声掛けも 形だけって 察しろよ いいから早く 断れよ ところでさ 実はわたしは~~ 他人の心が 読めてさ~ 梶原さんの 今の気持ち あててみようか?<<4Page>> ん? んんんんんんん? わかった! 梶原さん! 君は! こんな美人で かわいい委員長に 声をかけられて