前回、無届けで行われていた臍帯血(さいたいけつ)移植の問題を書くにあたり、私は移植治療の緊急停止命令を受けたクリニックの治療方針などをウェブサイトで確認して回りました(一部は現在、閉鎖)。クリニックで提供される治療の多くは、エビデンスが乏しく、保険が適用されず、全額自費負担となり高額です。 私が興味深く思ったのは、こうしたクリニックのサイトには「高い費用を払ってでも治療を受けよう」と思わせる工夫がある点です。 厚生労働省から命令を受けたクリニックの一つは、特殊な装置で提供する治療を「独自技術」であり「世界初!」とうたっていました。おそらく、「よそでは受けることのできない素晴らしい最新の治療を受けることができる」と患者さんに思わせるのが狙いなのでしょう。 みなさんはどうですか? もしお金の心配がないなら、独自の最新の治療を受けてみたいでしょうか? パソコンやカメラなら最新のものが性能が良いの