ネタ ブロゴスフィア。それは男達が激しく、時にはアツく、お互いを激しくディスリスペクトしながら「それでも俺の事が好きか?好きなんか?」と愛情を確かめ合う場所である。今日もそんな男達の熱情が迸る− 男は「ダニー」の愛称でその世界に知られていた。腕っこきの技術者としてその名を知られ、若い頃からその才能で一目置かれた存在だ。誰もが知るあの会社の前身となる企業の最高技術責任者だったが、今は書評家としてその名を知らぬ者はいない。ダニーの事はブロゴスフィアにいる男なら誰でも知っている。ダニーに抱かれたい。ダニーに愛されたい。ダニーを強烈にDisって愛を確かめたい。それはブロゴスフィアにたむろする男達であれば一度は思う事だった。 ノブオもまたダニーにひそかな恋心を抱く一人であった。大学教授でありながらブロゴスフィアに出入りしているのもさることながら、通名で呼び合う事の多いブロゴスフィアという場所で「自分