秋葉原の事件について、「犯罪心理学の偉い先生」が解説していたのをNHKのニュースで見かけた。 “劇場型犯罪”。 “ヒーロー気分”。 聞き覚えのある単語が並ぶんで、かなり分かりやすい解説だったと思う。容疑者の“動機”の何%かに関しては、あの分かりやすい解説も当たっているんじゃないかな、と思った。 でも本当は「犯罪心理学の偉い先生」だって、そんなに分かりやすく解説出来てしまえるものでは無いことぐらいは、承知していると思う。限られたコメント時間内で、大ハズレの無い解説をするように求められる立場。その限られた立場のなかで“専門家の意見”を求められ、実際に紡ぎ出せる言葉というのはおそらく少ない。本来ならもっと時間をかけて接近すべきsubjectに対しても、あの先生がたは即時即答の、分かりやすいコメントを要求される。そこら辺のもどかしさを内心感じながらも、最適のコメント・最適な解説を心がけていらっしゃ