旧年中は当ブログをお読みいただいたこと、心から感謝します。 本年もなにとぞよろしくお願いします。 たまたま年末から読み始めた本のはじめの方に、こんなことが書いてあった。 自分が知らないこと、あるいは適切には知っていないことについて書くのではないとしたら、いったいどのようにして書けばよいのだろうか。まさに知らないことにおいてこそ、かならずや言うべきことがあると思える。ひとは、おのれの知の尖端でしか書かない、すなわち、わたしたちの知とわたしたちの無知とを分かちながら、しかもその知とその無知をたがいに交わらせるような極限的な尖端でしか書かないのだ。そのような仕方ではじめて、ひとは決然として書こうとするのである。(G・ドゥルーズ著『差異と反復』河出文庫版 上巻p17) 差異と反復〈上〉 (河出文庫) 作者: ジルドゥルーズ,Gilles Deleuze,財津理出版社/メーカー: 河出書房新社発売日