原発の廃止とCO2削減の双方が叫ばれる昨今だが、米New York Timesは "The Right Lessons From Chernobyl"(チェルノブイリからの正しい教訓)と題した2日付の社説で、「チェルノブイリ原発事故でさえ、気候変動によるダメージとは比較にならない」との主張を展開している(MSN産経ニュース)。 社説では、チェルノブイリ原発事故の被害が深刻なものであったことを再確認した上で、それですら化石燃料の消費による気候変動のダメージと比べれば比較にならないとしており、再生可能エネルギーが化石燃料を置き換えられる遠い日まで、温室効果ガス削減のために原子力を使用すべきであるとしている。この背景には、過去一年半の間にアメリカで5つの原発の閉鎖が決定されたことがあるようで、社説ではこうした状況を見過ごせば、アメリカが2020年に温室効果ガスを17%削減(2005年比)するとい