たとえば「朝日新聞」は「田母神氏60万票の意味」という特集記事を掲載。 「支援者らは、従来の保守層よりも過激な傾向があり、愛国的なネットユーザーたちである『ネット保守』が予想を超える善戦を生んだと沸き立つ。これまで実態が見えなかった新たな保守層が、田母神氏の『基礎票』になって現れた、との見方もある。」(『朝日新聞』2月11日朝刊) なかでも20代の投票先第2位(約24%)ということがクローズアップされており、一部では「若者の右傾化」と見なす風潮がある。 よく聞かれる以下のような言説が、20代の投票行動により証明されたというわけだ。 〈実感〉ネット上ではネトウヨと呼ばれる人たちによる韓国や中国への排外的な言葉が跋扈している。 〈直感〉若者は新技術と親和性が高く、ネットに触れる機会が中年や老人よりも多い。 〈補足〉しかも、若さゆえに思想的影響を受けやすい。 〈予想〉ゆえに、若者は保守的で右翼的