リンゴ作り発祥の地、青森県弘前(ひろさき)市で100年以上続くリンゴ園「もりやま園」を営む森山聡彦(としひこ)さん。日本で最も歴史の長いリンゴ農家だという。「世界初」の摘果リンゴシードル「テキカカシードル」を開発し、2018年度青森県特産品コンクールで青森県農林水産部長賞受賞、2018年10月には「あおもり産学官金連携イノベーションアワード」でイノベーション優秀賞を受賞した。商品そのものが評価されたことに加え、リンゴ栽培の記録と管理のためのクラウド型アプリケーション「Ad@m(アダム)」の開発もある。シードルの製造過程で発生する絞り汁のカスや、剪定した枝も捨てず、キクラゲの菌床として活かしている。これまで捨てていたものを捨てずにものづくりに活かす、マイナスをプラスに換える発想だ。どのような考えでここに至り、日々の仕事に取り組んでいるのだろうか。青森県弘前市に、森山聡彦さんを訪ねた。 青森県