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ブックマーク / www.satonao.com (7)

  • www.さとなお.com(さなメモ): 「出し惜しみしちゃダメよ」

    秋田往復には新幹線を使ったのだが、座席の背に「トランヴェール」という薄い無料雑誌が挟んであった。手持ちぶさただったのでなんとなくそれを眺めていたら、巻頭エッセイを脚家の内館牧子さんが書いていた。その中の一文。ちょっと長いが引用させていただく。 脚家の橋田壽賀子先生が「おしん」を書かれている最中、私は先生の熱海の仕事場に通っていた。膨大な資料を整理する程度の手伝いだが、卵以下の私にとって、一流脚家のそばにいられるのは、何ものにも替え難い幸せだった。 それから約十年後、私はNHK朝の連続テレビ小説「ひらり」を書くことになった。先生は大喜びされ、一席設けて下さった。私は暮色の熱海が一望できる一室で、たったひとつだけアドバイスを頂いた。 「出し惜しみしちゃダメよ」 これは強烈だった。さらにおっしゃった。 「半年間も続くドラマだから、ついついこの話は後に取っておこうとか、この展開はもう少しして

  • www.さとなお.com(さなメモ): 性善説のリーダー

    黒い肌のアメリカ大統領が誕生した。 白人の心の奥底にこびりつく人種差別と、黒人たちのどうせだめだよという諦めを(とりあえず)乗り越えて。 ブッシュに功績があったとすれば、中途半端でなく不人気に落ちてくれたことで、その反動として大きな変革を可能にしたことかもしれない。ブッシュがあそこまでひどくなければ、こんなに早く黒人大統領は生まれなかっただろう。 そしてインドネシアで少年時代を過ごしたことがあるこのアフリカン・アメリカンは、アフリカ・アジア・アメリカの東西ラインを好感情でつなげる可能性がある。 where we are met with cynicism, and doubt, and those who tell us that we can't, we will respond with that timeless creed that sums up the spirit of a

  • www.さとなお.com(さなメモ): プレゼンって学校の必須課目にした方がいい

    昨日の朝は快調。昼も快調。お? この快調感は久しぶり! と喜びつつ溜まった雑務や打ち合わせをこなしていたが、夕方くらいに急にふらふらになった。あれ〜と思う間もなく一気にガス欠症状。体力の底が浅くなっている模様。もう眠くてしんどくて倒れそうだったが、講演があったのでとりあえず向かう。 控え室で数分、気を失うように寝て、18時半から講演。 聴衆は20代30代を中心に120人。若手中心の伸び盛りの会社。業界トップクラスの活躍をしている会社でもある。富山での不出来が頭をよぎったが、眠すぎたこともあってか超リラックスして話を始めることができ、そのままリラックスしたまま最後まで。あぁやっぱりリラックスって大事だな。聴衆が満足されたかどうかは別にして、話す側としてはわりと満足できた。少し自信回復。まぁ時間がたっぷりあったのも良かった。やはり1時間半から2時間は欲しい(いまは伝えたいことがたくさんあるので

  • www.さとなお.com(さなメモ): 「忙しい」って結局何かに使われている状態ですよ

    昨日も講演。 ある会社に呼ばれて話をしたが、若い人が多く、なんとなく楽しかった。若い人が多いのってやっぱりいいな。彼らに風通しのいい社会を残してあげるためにもっと必死にがんばらなくちゃ、とか殊勝なことを心の中で再確認する感じ。いつしか「次の世代に残す」という意識が強くなり始めた。45歳を過ぎてからだろうか。制度疲労で崩れ壊れつつある日をなんとか少しでも立て直して、もっとヤンチャに生きられる世の中に変えて次代に渡さなければ、とかね。キレイゴトに聞こえたらごめんなさい。でも、いつもではないけど、そんなことをこの頃よく思う。 今晩も若い人を相手にした講演。金沢なのでちょっと遠いけど、刺激をもらうくらいな気持ちで行くつもり。疲弊しきった身に必要な栄養分。 昨日の講演後、「Amoh's Bar」で高校卒業以来約30年ぶりに同期に会った。 まぁ店主の天羽自体が同期なのだが、彼がここで店を構えているこ

  • www.さとなお.com(さなメモ): 変なヤツがいる割合は高校のクラスと変わらない

    ブログを始めようと思っている人から軽い相談をうけることがよくあるのだが、その中でも多いのが「変な人も読みに来るんでしょう? ストーカーみたいに絡んできたらどうすればいいんでしょう」というもの。「炎上」を含めて、マスコミが煽る「ネットの負の側面」みたいなものを、始める前から怖がっているのだ。 そういうときのボクの答えは決まっていて、「もちろん変な人もいます。でもそれは高校のクラスと割合は変わらないよ。ネットが特に変な人が多いというわけではないよ」という感じ。実社会と変わらない。それも中学や高校のクラスを思い出していただけるとわかりやすい。 つまり、1クラス40人として、クラスに「変なヤツ」「気にくわないヤツ」「どうしても好きになれないヤツ」って必ず1人はいた。 その割合が、13年間サイトをやってきた肌感覚で言うと、ほぼ適用される。1/40。1日のアクセスが400なら10人。4000なら100

  • www.さとなお.com(さなメモ): 岸勇希著「コミュニケーションをデザインするための本」

    ボクの部で一緒に働いている岸勇希くんがを出した。 「コミュニケーションをデザインするための」 ボクも一応コミュニケーション・デザイナーを名乗っているのだけど、ずっと若い(20歳くらい若い)彼の方がこの分野では先達だと思っている。先達リスペクト。なにしろもうコミュニケーション・デザインが服を着て歩いているような男なのだ。日にはまだ数人しか当のコミュニケーション・デザイナーはいないと思うが、彼は確実にその先頭を走っている。 そんな彼が書いただ。この分野の「決定版」と言える。草稿の頃から読ませてもらっているが、解説の丁寧さ、事例の豊富さ、想いの熱さなど、図抜けている。広告への情熱や未来への展望もひしひし伝わってくる。広告を生業としている方なら必読だ。生業としていなくても、広告の最先端にワクワクしたい方は是非。 ちなみに、後輩のだからってオススメしているのではない。それなりにこの分野を

  • www.さとなお.com(さなメモ): お金のお話

    ここのところ知り合いから立て続けに副収入関係でうらやましがられたので、いい機会なので誤解を解いておきたい。お金のことを書くのってイヤだし、書き方によっては批判を受けるのだけど、あまりに誤解が多いので。 よく訊かれるのはの印税。 これは何度か説明しているが、定価の10%がボクの収入となる。「明日の広告」は743円だから、誰かが1冊買ってくださったら74.3円がボクに入る計算となるわけだ。屋の書棚でたまたま巡り会い、たまたま手にとって、意を決してレジに行ってくださる、という確率的に異様に少ないことが起こって、初めて74.3円が入るのだ(この辺の心情は昔こちらに書いた)。 というのは1万部売れたらヒットである。10万部なら場外ホームラン。100万部は人気作家でも一生に一回あるかないかのミラクルだ。たとえば1万部で計算すると74万3千円がボクに入る計算。「明日の広告」はその数倍は売れているが

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