私が忘れられない記憶の一つに、娘の幼稚園の卒園式がある。 それは心に刺さるイベントだった。いや、単に子供成長がうんぬんという話ではなく、忘れられない思い出を作ってもらったと言ったほうが正解だ。 「記憶に残る」というのは、ひとの心にやはり感動があったからにほかならない。今回はマーケティングを学ぶと同時に、人の心に残るマーケティングについて考えてみたい。 感動のフィナーレ すでに娘は小学高学年だが、当時を振り返ってみる。 その当時は嫁も保育士の仕事をしていたが、これほど凄い物を見たことがないと言っていた。 卒園式はごく一般的な形式で進む。 自分の子供をみてここまで成長いたしましたか等と感慨深いものを感じつつ、卒園式は質素に進んでいた。 もちろん、自分自身の卒園式の記憶などもうない。多分名前を呼ばれて「はい」と返事をして何かをもらったんだろうとは思うが、もはや記憶にすら残ってはいない。 そしてい
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