夜遅くまでパソコン画面と向かい合って、残業が続く毎日。まばたきが多くなって目が開けにくい、なぜだか勝手に目がピクピクして止まらない、最初は疲れ目かなと思ったのだが、一向に改善の気配がない――、このような症状が気になっていませんか。 これらは“眼瞼痙攣(がんけんけいれん)”といって、自分の意思に反して目の周りの筋肉が勝手に攣縮(れんしゅく)してしまう病気です。 この病気が進行すると、強制的に目が閉じてしまい、全く見えなくなってしまうこともあります。今まではこれといった有効な治療法がなかったのですが、最近ではボツリヌス毒素による治療が効果を上げています。今回は“眼瞼痙攣”について解説したいと思います。 まぶたを開閉する筋肉(眼輪筋)に、本人の意思に関係なく力が入る病気であり、40歳代以降の女性に多く見られます。進行はゆるやかですが、放置しても自然に治ることはありません。はっきりとした原因