高校時代、初老の国語教師が「漫画やアニメは中学生以下の子供が見るものです。J-POPも同じです。高校生の諸君は決して見てはいけません。漫画やアニメやJ-POPが盛んだから日本の文化は幼稚なのです。少し勉強すれば、漫画やアニメ、J-POPがいかに幼稚であるか理解できます。きちんとした文学、美術、音楽、映画に触れましょう。」とことあるごとに口を酸っぱくして言っていた。その先生はセンター試験の国語を1時間以内に終わらせ絶対に200点満点取ることを自慢にしている先生で、生徒からの信頼も厚かったから、それを鵜呑みにして漫画、アニメ、J-POPを低俗と断定する友人もちらほらいた。 おれはと言えば、そんなわけねーだろクソ老害ジジイがと思ってアニメや漫画やJ-POPにどっぷり浸かって生活していたが、20代も後半にさしかかろうかという最近になってやっと、あの国語教師が言っていたことが理解できるようになった。