【ピッツバーグ加藤雅毅】米国での一連の国際会議で外交デビューを果たした鳩山由紀夫首相に、各国が注目した。特に、温室効果ガス排出の25%削減(1990年比)を目指すとした国連気候変動サミットでの表明は、国際社会に鳩山首相を強く印象づけた。 「欧州連合(EU)は、日本の新しい首相に金メダルを贈る」。EU議長国スウェーデンのラインフェルト首相はロイター通信に対し、気候変動問題での鳩山氏の姿勢に最大級の評価を示した。米国ではワシントン・ポスト紙(電子版)が「鳩山氏は外交が弱点との前評判を覆した」と好意的に伝えた。 ただ、金融サミットが閉幕した25日夕、首相の記者会見に集まった海外メディアの記者は10人足らず。タス通信は、24日の米大統領夫妻主催レセプションに、各国首脳の中で最も在任期間が短い鳩山首相が一番遅く到着したと指摘し、「日本の首相が外交儀礼を揺るがした」と皮肉った。