鳩山由紀夫首相は7日夜、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)をキャンプ・シュワブ沿岸部(同県名護市)に移設する日米両政府の合意を容認する可能性を示唆した。民主党は野党時代、普天間の県外移設を主張。衆院選マニフェスト(政権公約)では、在日米軍再編に関し「見直しの方向で臨む」としていた。しかし、首相は「時間によって変化する可能性は否定しない」と述べ、必ずしも公約に縛られない考えを示した。首相官邸で記者団に語った。 首相は9月にニューヨークで行ったオバマ米大統領との初の首脳会談で、在日米軍再編など各論には言及せず、本格協議を11月の大統領訪日時に持ち越した。7日の首相発言は、米側が移設計画見直しに否定的であることを踏まえ、大幅な見直しは断念して現実的な決着を模索していることをにじませたものとみられるが、県内移設に反対する社民党の反発は必至だ。 首相は「基本的にマニフェストを守ることが大事だ。し
各省庁の補正予算見直しの主な内容は次の通り。 【国土交通省】補正予算額2兆3321億円のうち、38%に当たる8875億円を削減。 前原誠司国交相は、政府内の調整で一層の削減を求められ「額が変わる可能性がある」として具体的な事業名を挙げていないが、4月の国土開発幹線自動車道建設会議で決まった高速道路の4車線化事業6区間(2613億円)や住宅・土地金融の円滑化対策費(7030億円)などが見直し対象に含まれたとみられる。 【農林水産省】4763億円を削減。最大は農地集積加速化事業で2979億円全額を返納。農地の貸し手に補助金を出し、集落営農組織など担い手への農地集積を後押しする狙いだったが、民主党は無駄な事業の筆頭格として名指ししていた。耕作放棄地の再利用支援事業は「補正で行う必要はない」とほぼ全額の147億円を返納。コメの転作や飼料米増産など、生産調整を支援する事業は1168億円のうち、実施主
「あきかえし」または「あきがわり」という古語がある。漢字で表すと「商返し」「商変わり」だ。その使用例に挙げられるのは、「万葉集」の「商返し めすとの御法(みのり) あらばこそ 我(あ)が下衣 返し給(たまわ)め」という歌だ▲この「あきかえし」、商契約の破棄のことである。歌は帝(みかど)の寵愛(ちょうあい)を失った娘が、愛のしるしに贈った品まで帝が返してきたのを恨み、慰みに詠んだ。もし商いを元に返すよう命じる法令があるのなら差し上げた下衣を返していただくのも仕方ないが……つまり帝への皮肉である▲土地売買や借金の契約をほごにする命令といえば中世の徳政令がある。だがこの歌で、古代にも同じような施策が繰り返し行われていたらしいことが分かる。歴史家は帝への恨みを軽妙な皮肉へと変えた娘の才気に感謝すべきかもしれない▲そんなに伝統があるならば--と思ったかどうかは知らない。だが言葉を額面通り受け取れば、
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く