菅政権の「逃げの政治」はどこまで続くか~短期政権の時代に入るかの岐路 責任回避が目立つコロナへの対応。「安倍一強」の強力な政治主導はもはや過去のもの 牧原出 東京大学先端科学技術研究センター教授(政治学・行政学) 11月26日、新型コロナウイルスの感染拡大を抑制するには「この3週間が極めて重要な時期だ」と強調した菅義偉首相は、「ぶら下がり」取材で当面の対策を説明した後、記者から浴びせられた質問を振り切って、そそくさと官邸内に入っていった。「会見から逃げる」菅首相ーー。メディアは次々とそう報じた。 かつて長期政権(1964~72年)を担った佐藤栄作首相は、言葉数は少なく、時機が熟するまでじっくりとタイミングを見計らう手法を得意としたことから、「待ちの政治」と称された。これにならえば、政権発足から2ヶ月時点での菅首相の手法は、「逃げの政治」と言うべきだろう。 任命拒否問題、新型コロナ対策……「
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