地方から見えることは：“半農半芸”那須暮らし 「これをしたい」を大事に タレント・高木美保さん | 毎日新聞新型コロナウイルスの感染拡大を機に、地方移住への関心が高まっている。タレントの高木美保さん（58）は20年以上、栃木・那須高原の自宅で両親と田畑の手入れをしながら東京のテレビ局に通う「半農半芸」生活を続けている。いろいろな分野で従来の形が変わるかもしれない、これからの社会。高木さんは「正解がない時代だからこそ、多様性と共感性を大事にしたい」と語る。【聞き手・林田七恵】 ――新型コロナで地方移住への関心が高まっていると言われます。1998年に那須に移住したのはなぜですか。 ◆子供の頃から長野県の祖母の家を訪ねて自然に親しんでいたので、大人になったら田舎に暮らしたいと思っていました。ただし、職場は東京なので、交通の便が大事。東北新幹線があるので那須に決めました。20年前は賃貸物件や、今のように自治体が空き家を仲介する仕組みもなかったので家を建てました。でも今は空き家バンクなど選択肢があります。
