レオパレスのアパートで国の基準を満たさない物件が見つかり、最大1万4千人余りが引っ越しを余儀なくされる事態になった。入居者には就活を控える学生もおり、「なぜ、この時期に」と困惑の声が上がる。ローンを組んで建てたオーナーや、人手不足の引っ越し業者も先行きが見えず頭を抱える。 大阪府東大阪市にあるレオパレスのアパートに住む大学3年の男性(20)は「何でこんな時期なのかと腹が立つ」と憤る。 8日昼、ニュースで気づいて会社に問い合わせると「天井に施工不良があり、近いうちに退去が必要」と説明された。大学の定期試験を終え、就職活動に本腰を入れる矢先だった。「物件探しや荷造りをしている時間なんてないのに」 現在の家賃は4万円程度で、大学からも徒歩圏内だ。「同じような条件の場所がすぐに見つかるのか」と不安ばかりだ。 同社が1996年3月~2001年1月に施工した「ゴールドレジデンス」シリーズの641棟は、