海上自衛隊舞鶴基地(京都府舞鶴市)と呉基地(広島県呉市)に停泊している護衛艦に、セキュリティーの甘い非暗号化の無線LANが設置され、第三者が通信内容を傍受できる状態だったことが分かった。実際に電子メールのパスワードなどが流出した。海自は「インターネット接続用で、防衛に関する重要情報は扱っていない」としているが、専門家は「情報セキュリティーの基本が分かっていない。直ちに対策をとるべきだ」と非難している。 関係者によると、舞鶴基地に停泊中の護衛艦数隻から発信された無線LANの電波は、暗号化が施されておらず、電子メールを送受信する際に必要なIDとパスワードや閲覧中のサイト情報などが今月上旬に傍受できたという。また呉基地に停泊中の護衛艦からも同様の無線LANの電波が確認された。 無線LANは利便性から、会社や家庭での利用が浸透しているが、悪意の人物が非暗号化の無線LANを使って通信を盗み見するなど
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