「名刺交換してください!」。東京・丸の内や銀座などの都心で、妙齢の女性にこう話しかけられたことはないだろうか。キャッチセールスでもなければ、もちろん逆ナンパでもない。一体、彼女たちは何者なのか? 「路上名刺交換」はここ1−2年、都内のビジネス街で急速に広まっている。若い女性が30−50代の先輩ビジネスマンに声をかけるパターンが多いが、若い男性に名刺交換をお願いされた、という人もいる。 一体、これは何なのか。社員に路上名刺交換を命じている転職支援関係の会社は「毎年5月、新人研修の一環として行っているものです」(広報)と説明。新人に度胸をつけさせると同時に人脈を広げるのが狙いだという。 見知らぬ若い女性に声をかけられるのは、そうめったにあることではない。思わず鼻の下を伸ばして名刺を渡す人も多いだろうが、後々面倒なことになる場合もある。 外資系コンサルタントの男性(33)は昨年夏、丸の内