背中にひれに似た突起を持つ白亜紀の肉食恐竜スピノサウルスが、陸上よりも水中での生活に適応していたとする研究結果を、アメリカのシカゴ大学やナショナルジオグラフィック協会などの研究チームが12日付の米科学誌サイエンスに発表しました。 北アフリカのモロッコにあるサハラ砂漠で見つかった数少ない化石標本をデジタル化し、骨格構造を調べて判明。体長は約15mで、これまで見つかった肉食恐竜ティラノサウルスの最大の個体より2.5mも大きいといいます。 陸にいた種が水中生活に適した状態に進化したとみられ、研究者は「肉食恐竜というより初期のクジラのような体形だ」と驚いています。 その姿は、ワニとクジラを足したようなもので、体重は20トンほどあったとされています。口はワニのように巨大で牙が並んでおり、足にはヒレがありました。さらに足の爪は湾曲したブレード状で獲物を切り裂くのに最適な形状でした。 9700万年前に生