「そう、そしてその敵対している組織のトップから共闘して欲しいという話が本部にあったらしいわ。」 「…本当ですか⁉︎」 「…ええ、本当ですよ。ですから、近いうちに受けるか否かを決める会議を開きたいというのが本部の龍牙さん、我々のトップの考えでしょう…。うん、了解。」 「何か緊急の用でも…?」 「いえ、そうではないわ。今、本部から今話していた会議の日程が明日でも良いのかという通達が来たの。」 「…成程。こちらは構いませんが、そちらはどうしますか…?」 「勿論、YESと返答するつもりよ。」 「そうですか…。では、こちらの答えもこのテレビ電話の後で一緒に龍牙様に伝えて頂けませんか…?」 「了解、伝えておくわ。」 「ありがとうございます。」 「ではこれで失礼するわ。」 千癒はテレビ電話を切った。 関西支部、千癒の執務室。 「…龍牙さん、さっきの話なのですが…。私と福本支部長は問題ありません。」 「そ