照は今、北海道で北からの侵略者を撤退させることに成功し、龍牙のいる本部にある龍牙の執務室にやって来た。 「それで…、報鳥のいる場所は分かったのか…?」 龍牙は引き出しから関東甲信を切り取った地図を取り出し、机の上に広げて「ここだ。」と指をさした。 「ここにいるのか?」 「ああ、奴等が自分達で言ってたし、報鳥の部下も同様のことを言っているからね。」 「そうか、分かった。確認なのだが、ここにいるのは間違いないのか?」 「ああ、僕の部下が火花さんと協力して奴等から引き出したんだ。」 「そうか。それで、その時の様子は?」 「…よく分からないが、何かに強く怯える様に全身を震わせながら教えてくれたよ。」 「分かった、ありがとう。」 「行くのは良いが、明日にしてくれ。」 「何故だ?」 「お前なら何の問題もないだろうが、絶対に守りがガチガチの筈だからな。」 「だから今出るな…ってことか?」 「ああ。」 「