中国政府が2011年に打ち上げた宇宙ステーション「天宮1号」が制御不能となり、来年後半にも地球上に落下すると先日発表された。 天宮1号は宇宙ステーション設営用のターゲット機で重量は8トン。本来は地球の軌道上を回り続け、機械が寿命を迎えたあとは、地球からの遠隔操作で海に落下させるか、大気圏中で燃え尽きさせるはずだった。それが技術的な問題で制御不能となり、地球目がけて降ってくるというのだ。 中国政府は「来年の後半に落下するだろう」「機体の大部分は大気中で燃えてなくなるはずだ」とコメントしているが、到底信用するわけにはいかない。 事実、米国の著名な宇宙物理学者は「天宮1号のエンジンは大きく、大気圏で完全に燃え尽きることはない」と述べており、落下地点の予測も「6~7時間前になってやっと分かるのがいいところ」と主張している。 最悪の場合、空中で爆発し、多くの残骸を地上に降らせることにもなりかねない。