NHKの看板である大河ドラマ「軍師官兵衛」が、思わぬ選挙余波に揺れている。最終回が予定通りに放送されない可能性が高くなったためだ。 安倍晋三首相が21日に衆院を解散し、衆院選が12月2日公示、14日投開票の日程となった場合、14日午後8時からの「官兵衛」の最終回は、開票作業と選挙特番が始まる時間と完全に重なる。最終回は拡大版で60分の放送が予定されている。 NHKの木田幸紀理事は19日の総局長会見後、「さすがに『官兵衛』をそのまま放送するわけにはいかない」とし、「通常の放送なら45分前倒しできるが、最終回は拡大枠なので1時間前倒しにすると7時のニュースが放送できなくなる。翌週にずらすにしても、年末の特番編成になっている……。何とか調整するしかない」と語った。 BSプレミアムでは予定通り14日午後6時から放送する方針だという。(後藤洋平)