【苫小牧】苫小牧市が市職員の季節性インフルエンザワクチンの接種費用を一部公費負担することを決めたところ、市民から「不公平だ」との批判が相次ぎ、市は2日、公費負担を取りやめ、市の管理職でつくる親睦(しんぼく)団体が負担分を支出することになった。 市は10月、市営バス運転手や保育士、救急隊員など、市民と接する機会の多い職員500人を対象に、一般会計予算から80万円を支出し、1人1回当たり接種費2100円のうち、1600円を公費負担することを決めた。 ところが、市民から「自己負担500円で接種できるのはおかしい」「なぜ税金を使うのか」などの批判が続出。一部市議も市に公費負担撤回を要望した。 これに対し、市は「あくまで危機管理の一環」(岩倉博文市長)などとして、予定通り10月28日から、公費負担による接種を開始した。 その後も、市民から抗議の電話が続き、市の部長や課長ら管理職272人でつくる親睦団